私は35歳の独身男性です。
大手の商社に勤めており、年収は同世代に比べると格段にいいと自負していました。
旅行に、グルメに、趣味に、レジャーに、車・・・ 欲しい物は何でも手に入れてきました。
となると、残るは不動産!
ついに2005年、東京都港区の超高層マンションを7,300万円で購入しました。
最上階ではないにしても、4LDKのファミリータイプで、眺望も素晴らしくおしゃれなマンションで、理想にピッタリの物件でした。 友人達の羨望の眼差しに快感を覚えて、自らを”勝ち組”と位置付けていました。
マンションを購入し支出額が増えた分、生活水準を落とすべきだったのですが、すっかり有頂天になっていた私の生活は、以前にも増してどんどんと派手になっていきました。
今思えば、高級マンションに釣り合うように無理をしていたのだと思います。 気が付けば、給料日までお金がもたない生活になっていました。 カード会社のキャッシングは今まで必要なかった私でしたが、住宅ローンの支払いをするためにやむなく利用してしまいました。
もちろん、すぐに返済をしていましたが、段々と額も利用頻度も増えていきました。
そんなある日、岐阜に住む両親が私のマンションに泊まりに来ました。 私が帰宅すると、両親が神妙な顔をして「話がある」と私を座らせました。 散らかった部屋を母が見かねて片付けていたら、無造作に置かれたカード会社の明細を見てしまったそうなのです。
私自身は慣れもあったせいか、あまり深刻に捉えていなかったのですが、両親は高給取りで高級マンションに住む私がそんな状態になっている事がとてもショックだったようです。
「住宅ローンの支払いの為に仕方なく借りたんだよ。」と言うと、「住宅ローンの金利に比べて高い金利だろう?そんなに無理をしてまで、このマンションで生活しなくてはいけないのか?」 そう父に言われて、私はハッとしました。
実際使っているのは、1部屋だけ。 眺望が気に入って購入しましたが、毎日深夜に疲れきって帰宅する私は夜景を眺める余裕もありません。 また休日は外出している事が多く、部屋で過ごす時間はほとんどありません。
クレジットカード会社のキャッシングが、100万ほどありました。
親に迷惑を掛ける事はできない・・・と思ったものの、私がたまにあげていたお小遣いを貯めていてくれたそうで、その中から100万円を出してくれました。
両親にこれ以上迷惑を掛けない為にも、私は"本当に必要なもの"以外を処分する事にしました。 マンションも売却することに決めました。
幸い、築浅で地価もそう下がっていなかったとはいえ、査定額は6,000万円。
しかも、ちょうど車をキャッシュで購入したばかりの時期に、マンションを購入し全額ローンを組んでいたので、借入残高は7,200万ほどありました。
ネットで貴社を調べてお願いする事になり、そこからはトントン拍子に話が進み、売却に至りました。 今は、"本当に自分に必要なもの"だけをよく考えて手に入れるようにしています。 物質的に満たされていた以前よりも、今の生活の方が自分に合っているし幸せだな、と心から思えるようにもなりました。 もうすぐ、両親が出してくれた100万円を返せそうです。
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